グリーンサイトの料金はいくら?元請・協力会社別の費用と節約のコツ
グリーンサイトの料金体系を元請企業・協力会社別に解説。ID利用料、プロジェクト利用料、初期費用、オプションの詳細から費用対効果の考え方、入力代行との併用による節約術まで紹介します。
この記事のポイント
- 料金は初期設定料・ID利用料・プロジェクト利用料の3要素で構成される
- 協力会社は年額5,280円〜、元請企業はプロジェクト利用料が別途必要
- 「1名プラン」の名数は操作ユーザー数であり登録作業員数ではない
- 紙・Excel管理の人件費と比較すると月額換算で大幅なコスト削減が可能
- 入力代行サービスとの併用でトータルコストを最適化できる
「グリーンサイトの料金はいくらかかるのか」「元請と協力会社で費用は違うのか」。グリーンサイトの導入を検討する際、料金体系が分かりにくいと感じる方は多いのではないでしょうか。本記事では、グリーンサイトの料金を元請企業・協力会社それぞれの立場から整理し、オプション費用、費用対効果の考え方、入力代行との併用による節約術まで解説します。グリーンサイトの基本機能や導入の流れについては「グリーンサイトとは?基本機能と導入の流れ」をご参照ください。
グリーンサイトの料金体系の全体像
グリーンサイトは、エムシーディースリー株式会社(旧MCデータプラス社)が運営する「建設サイト・シリーズ」の中核サービスです。料金体系は、利用する企業の立場(元請企業か協力会社か)によって大きく異なります。
料金は主に以下の3つの要素で構成されています。
- 初期設定料:利用開始時に一度だけ発生する費用
- ID利用料:グリーンサイトを操作するユーザー数に応じた年額費用
- プロジェクト利用料:管理する現場数に応じた費用(元請企業のみ)
協力会社の場合はID利用料のみで利用でき、元請企業の場合はID利用料に加えてプロジェクト利用料が必要になります。この違いが、両者の費用差の大きな要因です。
ポイント
協力会社(下請企業)の料金プラン
協力会社としてグリーンサイトを利用する場合の料金は、比較的シンプルな体系になっています。
ID利用料
協力会社のID利用料は、操作するユーザー数に応じて以下のプランが用意されています。
| プラン | 年額(税込) | 月額換算 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 1名プラン | 5,280円 | 約440円 | 個人事業主・少人数の事業者向け |
| 10名プラン | 13,200円 | 約1,100円 | 操作者が複数いる事業者向け |
| 10名超の追加 | 10IDごとに月額1,100円 | ― | 10名プランの上限を超える場合 |
初期設定料
初年度のみ**11,000円(税込)**の初期設定料が必要です。2年目以降は発生しません。
協力会社の年間コスト試算
実際にかかる年間費用を、事業者の規模別にシミュレーションしてみましょう。
一人親方・個人事業主の場合(初年度):
- 初期設定料:11,000円
- 1名プラン ID利用料:5,280円
- 初年度合計:16,280円(税込)
- 2年目以降:5,280円/年
作業員10名以下の中小企業(初年度):
- 初期設定料:11,000円
- 10名プラン ID利用料:13,200円
- 初年度合計:24,200円(税込)
- 2年目以降:13,200円/年
作業員20名規模の企業(初年度):
- 初期設定料:11,000円
- 10名プラン ID利用料:13,200円
- 追加10ID分:1,100円 x 12ヶ月 = 13,200円
- 初年度合計:37,400円(税込)
ポイント
元請企業の料金プラン
元請企業としてグリーンサイトを利用する場合は、協力会社向けプランよりも費用体系が複雑になります。
ID利用料
元請企業のID利用料は、10ユーザー単位での年額契約です。
- 10ユーザー:年額13,200円(税込)
- 初期設定料:協力会社とは別体系で、より高額に設定されています
プロジェクト利用料
元請企業には、管理する現場(プロジェクト)ごとにプロジェクト利用料が必要です。
- 年間を通して同時に稼働する最大現場数を基準に契約
- 年間契約で12ヶ月分を前払い
- 工事終了後にデータをバックアップしてプロジェクトを削除すれば、契約上限数の範囲内で新しい現場を作成可能
元請企業の費用規模
元請企業の具体的な料金は、管理する現場数やオプションサービスの利用状況によって大きく異なります。複数現場を同時管理する場合は年間数十万円〜百万円以上の費用が発生するケースもあります。
注意
オプション・関連サービスの費用
グリーンサイトには、基本サービスに加えてオプションで利用できるサービスがあります。
プライムサービス
建設サイト・シリーズでは、基本サービスに加えて「プライムサービス」と呼ばれるオプション機能を追加できます。プライムサービスを利用する場合は、基本サービスの料金に加えて別途「プライムサービス利用料」が必要です。詳細な料金はグリーンサイト公式サイトでご確認ください。
通門管理機能
元請企業が利用できる通門管理機能は、グリーンサイトの基本サービスに含まれているため、追加料金は不要です。ただし、ICカードリーダーなどのハードウェアは別途準備が必要になる場合があります。
ワークサイト
ワークサイトは施工体制の管理に特化したサービスです。協力会社の場合、元請企業がワークサイトを利用しているプロジェクトに組み込まれていれば、無料で利用可能です。
CCUS連携
グリーンサイトはCCUS(建設キャリアアップシステム)とのデータ連携に対応しています。連携機能自体の利用にグリーンサイト側での追加料金は発生しませんが、CCUS自体の利用には別途CCUSの登録料・利用料が必要です。CCUS登録の詳細は「CCUS完全対応ガイド」をご参照ください。
グリーンサイトの費用対効果を考える
グリーンサイトの料金が「高い」か「安い」かは、導入しない場合のコストと比較して判断する必要があります。
グリーンサイトを使わない場合のコスト
グリーンサイトを使わず、紙やExcelで安全書類を作成・管理する場合、以下の隠れたコストが発生します。
- 作業員情報の手入力コスト:現場ごとに同じ情報を毎回手書きまたはExcel入力する工数
- 郵送・FAXのコスト:書類を元請に郵送またはFAXする費用と手間
- 差し戻し対応の工数:手書きの不備による再作成・再提出の手間
- 書類保管コスト:紙の書類を保管するスペースと管理の工数
例えば、事務担当者が月に10時間を安全書類の作成に費やしている場合、時給換算で月額1.5万円〜2.5万円のコストが発生しています。これに対して、グリーンサイトの10名プランは月額換算で約1,100円です。
グリーンサイト導入のコストメリット
| 比較項目 | 紙・Excel管理 | グリーンサイト |
|---|---|---|
| 作業員情報の再入力 | 現場ごとに必要 | 一度登録すれば複数現場で再利用 |
| 書類提出 | 郵送・FAX | オンラインで即時提出 |
| 差し戻し対応 | 書類の再作成・再送 | 画面上で修正・再提出 |
| 有効期限管理 | 手動で確認 | アラート通知で自動管理 |
| 月額コスト(10名プラン) | 人件費1.5万〜2.5万円相当 | 約1,100円 |
元請指定への対応
費用対効果以前に、大手ゼネコンの多くがグリーンサイトでの書類提出を指定しています。2025年12月末時点で登録企業数は91万社を超えており、元請から求められてグリーンサイトを導入するケースがほとんどです。この場合、「導入するかどうか」ではなく「いかに効率的に運用するか」が重要な論点になります。
ポイント
入力代行サービスとの併用で費用を最適化する
グリーンサイトの利用料に加えて、入力代行サービスを併用することで、トータルコストを最適化できるケースがあります。
入力代行の費用相場
グリーンサイトの入力代行サービスの一般的な費用相場は以下のとおりです。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 月額利用料(BPO) | 2万〜5万円程度 |
| 初期設定(マスタ登録等) | 1万〜3万円程度(初月のみ) |
費用は作業員数、現場数、書類の種類と件数によって変動します。詳しい料金比較は「グリーンサイト入力代行とは?料金相場と依頼時のポイント」をご参照ください。
「グリーンサイト利用料 + 入力代行」の合計コスト試算
協力会社が10名プランと入力代行を併用した場合の年間コストを試算してみます。
初年度のケース:
- グリーンサイト初期設定料:11,000円
- グリーンサイト10名プラン ID利用料:13,200円
- 入力代行 初期設定:約22,000円
- 入力代行 月額利用料:約33,000円 x 12ヶ月 = 約396,000円
- 初年度合計:約442,200円
2年目以降のケース:
- グリーンサイト10名プラン ID利用料:13,200円
- 入力代行 月額利用料:約33,000円 x 12ヶ月 = 約396,000円
- 年間合計:約409,200円
入力代行を使うべきケース
入力代行のコストだけを見ると「高い」と感じるかもしれません。しかし、以下のケースでは費用対効果が十分に見合います。
- 事務専任のスタッフがいない:現場監督や職長がグリーンサイトの入力を兼務している場合、本業の時間が圧迫される
- 差し戻しが頻繁に発生する:入力ミスやアップロード不備による差し戻し対応に月に数時間以上かかっている場合。よくあるミスは「グリーンサイト入力でよくあるミスTOP5と対処法」を参照
- 複数現場を同時に運用している:現場数が増えるほど書類管理の負担は増大する。一括登録のテクニックと合わせると効果的(「グリーンサイトの一括登録テクニック」を参照)
- 繁忙期の業務負荷を平準化したい:年度末や大型工事の着工時期にスポットで利用する方法もある
ポイント
まとめ
グリーンサイトの料金は、協力会社であれば年額5,280円(税込)から利用でき、月額換算では数百円程度と手頃な水準です。元請企業の場合はプロジェクト利用料が加わるため費用規模は大きくなりますが、安全書類管理の効率化による人件費削減を考えると十分な費用対効果が見込めます。
料金で注意すべきポイントをまとめると、以下の3点です。
- 協力会社は「ID数」で料金が決まる:操作する人数であり、登録する作業員の数ではない
- 初期設定料は初年度のみ:2年目以降はID利用料だけで継続利用できる
- 入力代行との併用で総コストを最適化できる:自社の人件費や差し戻し対応の工数と比較して判断する
グリーンサイトの料金は変更される場合があるため、最新の金額は必ず建設サイト・シリーズ公式サイトでご確認ください。グリーンサイトの基本的な使い方は「グリーンサイトとは?基本機能と導入の流れ」、入力代行の詳細は「グリーンサイト入力代行とは?料金相場と依頼時のポイント」もあわせてご覧ください。