安全書類の外注費用を徹底比較|代行・派遣・自社作成のコスト
安全書類の外注にかかる費用を、代行サービス・派遣・自社作成の3パターンで比較。コスト削減のポイントも解説します。
この記事のポイント
- 代行サービスは月額3万〜8万円、派遣は月額9万〜30万円が費用目安
- 自社作成は直接費用ゼロだが機会費用で月6万〜20万円相当の負担が発生する
- 月3現場程度ならBPOがコスト・品質・スケーラビリティのバランスで最も有利
- 費用を抑えるには作業員情報の事前整備と複数社の見積もり比較が有効
安全書類の作成を外注したいけれど、費用がどのくらいかかるのか分からない。代行サービスと派遣、自社作成ではどれが一番コストパフォーマンスが良いのか。本記事では、安全書類の外注費用を3つの方法で比較し、自社に合った選択肢を見つけるための判断基準を解説します。
安全書類の外注にかかる費用とは
安全書類の外注費用を考える際は、直接的なサービス利用料だけでなく、間接的に発生するコストも含めて比較する必要があります。
直接コスト
- 代行サービスの月額料金、または派遣スタッフの人件費
- 初期セットアップ費用(代行サービスの場合)
- グリーンサイトの利用料(年額5,280円〜、別途初期設定料あり)
間接コスト
- 外注先とのコミュニケーションにかかる時間
- 作業員情報の収集・整理にかかる時間
- 品質チェック(内容確認・承認)にかかる時間
ポイント
3パターンの費用比較
安全書類の作成方法を「代行サービス(BPO)」「派遣スタッフ」「自社作成」の3パターンで比較します。以下は月3現場程度を想定した費用目安です。
代行サービス(BPO)の費用
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 月額基本料金 | 3万〜8万円程度(現場数・書類量による) |
| 初期セットアップ費用 | 0〜3万円程度(初回のみ) |
| グリーンサイト入力代行込み | 基本料金に含むサービスが多い |
| 差し戻し対応 | 基本料金に含むサービスが多い |
月額合計の目安:3万〜8万円程度
代行サービスの料金体系は、サービスによって「月額固定型」「従量課金型」「現場単位型」に分かれます。
- 月額固定型:毎月一定額で、決められた範囲の業務を対応。業務量が安定している企業向け
- 従量課金型:作成した書類の枚数や登録した作業員数に応じて課金。業務量の変動が大きい企業向け
- 現場単位型:1現場あたりの月額が設定されるタイプ。現場数が明確な企業向け
派遣スタッフの費用
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 時給 | 1,300〜1,800円程度 |
| 月額(週5日・8時間勤務の場合) | 約22万〜30万円程度 |
| 月額(週2〜3日勤務の場合) | 約9万〜19万円程度 |
| 派遣会社への管理費 | 時給に含まれる |
月額合計の目安:9万〜30万円程度(勤務日数による)
派遣スタッフのメリットは自社の指揮命令下で業務を進められる点ですが、建設業の安全書類に精通した人材は限定的です。一般的な事務派遣から来たスタッフの場合、全建統一様式やグリーンサイトの操作を一から教育する必要があります。
自社作成(現場担当者が兼務)の費用
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 追加の直接コスト | 0円(既存人件費内) |
| 現場担当者の書類作成時間 | 月20〜40時間程度(3現場の場合) |
| 時間あたりの人件費換算 | 3,000〜5,000円程度(管理職の場合) |
| 実質的なコスト | 月6万〜20万円程度(機会費用として) |
実質コストの目安:月6万〜20万円程度(機会費用)
自社作成は追加費用が不要に見えますが、現場担当者が書類作成に費やす時間には「本来やるべき施工管理や安全管理の時間を犠牲にしている」という機会費用が発生しています。2024年4月から適用された時間外労働の上限規制により、この機会費用の影響はさらに大きくなっています。
3パターンのコスト比較まとめ
| 比較項目 | 代行サービス | 派遣スタッフ | 自社作成 |
|---|---|---|---|
| 月額費用目安 | 3万〜8万円 | 9万〜30万円 | 0円(直接費用) |
| 実質コスト | 3万〜8万円 | 9万〜30万円 | 6万〜20万円(機会費用) |
| 品質の安定性 | 高い(専門スタッフ) | 人材による | 担当者による |
| 建設業の専門性 | あり | 人材次第 | 経験による |
| 柔軟性 | 業務量に応じて調整可 | 契約期間あり | 即時対応可 |
| 教育コスト | 不要 | 必要な場合あり | 不要 |
| 属人化リスク | 低い | 人材交代で発生 | 高い |
ポイント
費用を抑えるための3つのポイント
1. 業務範囲を段階的に拡大する
最初から全業務を外注するのではなく、まずは負担の大きい業務(例:グリーンサイト入力)から委託し、効果を確認しながら範囲を広げていく方法がコストを抑えるポイントです。
2. 作業員情報を整理してから依頼する
作業員の資格証コピーや保険証が散在している状態で代行を依頼すると、情報収集・整理に時間がかかり、初期費用が上がる原因になります。依頼前にデータを整理しておくことで、初期コストを抑えられます。
3. 複数サービスの見積もりを比較する
代行サービスの料金体系はサービスによって大きく異なるため、必ず複数社から見積もりを取得しましょう。自社の現場数や業務量に合った料金体系のサービスを選ぶことが、長期的なコスト削減につながります。
コスト以外の判断基準
費用だけでなく、以下の観点も含めて総合的に判断しましょう。
- 品質リスク:安全書類の記載ミスは労働安全衛生法違反や元請からのペナルティにつながる可能性がある。専門知識のある事業者に委託することで、品質リスクを低減できる
- スケーラビリティ:現場数が急増した場合に対応できるか。代行サービスは柔軟にスケールできるが、自社作成や派遣では急な増加に対応しにくい
- 法改正への対応:全建統一様式の改訂や法改正があった場合、自社でキャッチアップするコストも考慮する
安全書類の外注費用を最適化するなら more BPO for 建設業界
当社「more BPO for 建設業界」では、建設業に特化した安全書類の代行サービスを提供しています。
- 現場数や業務量に応じた柔軟な料金プラン
- グリーンサイト入力・差し戻し対応込み
- 初月のトライアル運用にも対応
まずは無料相談で、現在の業務量に基づいた費用見積もりをご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 1現場だけでも代行を依頼できますか?
はい、1現場からの利用に対応しているサービスが多くあります。まずは1現場でトライアル的に利用して効果を確かめ、納得した上で対象現場を広げるのがおすすめです。
Q. 代行サービスの費用は経費として計上できますか?
はい、外注費(業務委託費)として経費計上が可能です。派遣スタッフの場合も派遣料金として経費計上できますが、正社員を雇用する場合の社会保険料の会社負担分と比較すると、BPOの方が経理処理もシンプルです。
Q. 費用が安いサービスを選んでも大丈夫ですか?
費用の安さだけで選ぶと、建設業の専門知識が不足している事業者にあたるリスクがあります。安全書類の記載ミスは法令違反につながる可能性があるため、費用と品質のバランスで判断しましょう。
まとめ
安全書類の外注費用は、代行サービスで月額3万〜8万円程度、派遣スタッフで月額9万〜30万円程度が目安です。自社作成は直接コストはかかりませんが、現場担当者の機会費用を考慮すると月6万〜20万円相当の負担が発生しています。コストと品質のバランスを考えると、建設業に特化した代行サービスが最もコストパフォーマンスの高い選択肢となるケースが多いです。まずは1現場からのトライアルで効果を確認することをおすすめします。